
【愛猫の去勢・避妊後】キャットフードの選び方と与え方の注意点
猫と飼い主にとって、避けては通れない出来事の1つに、避妊と去勢があります。
必ずしも避妊・去勢をしなければいけないわけではありません。
しかし現代のペット事情を考えると手術が推奨されます。
ここでは、避妊・去勢をしたキャットフード選びと与え方について説明しています。
避妊・去勢後向けフード選び方の3つのポイント
避妊・去勢後は運動量が減るなどして、消費エネルギーが減ります。
そのため同じ食事を与えていると、摂取したエネルギーが消費カロリーを上回ってしまい、太りやすくなります。
適切な食事をすることにより肥満を抑制して、糖尿病のリスクまた、下部尿路疾患のリスクを減らすことが大切です。
ポイント1:下部尿路ケアに配慮されているキャットフードを選ぶ
- 体調の変化による肥満傾向
- 気温の低下
- 術後の生活環境の変化
- 過度なストレス
- 食事による栄養バランスの偏り
など、これらのことが重なってしまう事により、避妊・去勢後の下部尿路疾患のリスクが高まります。
猫は見た目では体重の増加による病気は目に見えないので、軽く見てしまうしてことがあります。
また、愛猫が普段とは様子が違っていても、気づかずに重症化してしまうこともあるので、
適切な量の食事、適切な運動を意識的に行い、ストレスの発散と体重のコントロールをしっかり行いましょう。
ポイント2:高タンパク、カロリー・脂質は控えめのキャットフードを選ぶ
下部尿路ケアについて、結局どれを選んでいいのか?
初めての飼い主は、いろいろなフードを調べても、どれを選んでいいのかよくわかりません。
以下の項目を見ながらキャットフードを選んでください。
高タンパク質
猫は本来の食事は肉食です。
つまり肉(魚も含む)を食べて生きてきました。
本来の食事に近い栄養素を備えたキャットフードを与えるようにしましょう。
カロリー・脂質は控えめに
与える食事はあくまでも、術後の食事です。
愛猫の健康を第一に考えて、キャットフードを与えるようにしてください。
カロリーを控えめにして、脂質が高すぎないキャットフードを考えて与えるようにしましょう。
ポイント3:食物繊維がバランスよく含まれているキャットフードを選ぶ
もう1つの重要な要素の食物繊維です。
食物繊維は、整腸作用を持っています。
適量の食物繊維をバランスよく含むことで、腸内通過時間が適度に保たれ、猫においては以下の効果が期待されています。
- 毛玉ケア
- 便秘ケア
- 体調管理
- 糖尿病予防
などです。
普段からしっかりケアをしてあげることで、愛猫の体調をしっかり管理してあげて下さい。
愛猫の身体を作っているのは、毎日の食事です。
愛猫と飼い主が1日でも長く一緒に生活できますよう気遣ってあげましょう。
愛猫の去勢・避妊後キャットフードの与え方と注意点
愛猫の去勢・避妊後は、心配で、普段より少し良いご飯を与えたりしていませんか?
もし与える予定であれば、この記事を読んでいただき、与える食事について一緒に学んでみませんか?
術後の経過にもよりますが、与えるキャットフードによっては猫にとってはストレスになり吐いてしまう可能性があります。
ここでは、愛猫の去勢、避妊後のキャットフードの与え方と注意点について説明しています。
術後は獣医の指示に従ってキャットフードを与える
術後は愛猫のために、少し良いキャットフードを与えてあげたいと思いますよね?
しかし、麻酔や使用した薬の影響で、まれですが、食堂や胃腸の動きが悪くなり、食道炎や、胃腸炎を引き起こす可能性があります。
また、化膿止めなどの抗生剤を処方された場合は、薬が合わず吐いてしまうことがあります。
こういったことを防ぐためにも、獣医師に確認をしっかりと行い、指示に従ってキャットフードを与えましょう。
術後は少量ずつ数回に分けてキャットフードを与える
術後、食事は少量ずつ与えるようにしましょう。
手術は全身麻酔をして行います。
また、手術前はご飯を与えずに、病院に連れていくので胃は空っぽです。
必然的に最初に食べるごはんは、猫もお腹が空いているので一気に食べてしまう猫もいます。
また、猫にもよりますが、術後は食欲がない猫もいますので、少量しか食べずにすぐ横になってしまうこともあります。
すぐに食欲が戻るようであれば徐々に普通の食事に戻しても問題ありません。
私の経験上、猫によっては体調が戻るまでに1週間ほどかかったこともあるので、気長に体調が戻るのを待ちましょう。
また、食欲が戻らない、体調がまだ悪いなど症状が続くようであれば、獣医師にしっかり相談をしてください。
避妊・去勢用キャットフードへの切り替え時期
避妊・去勢用キャットフードへの切り替え時期については、術後2~3週間くらいたったころから様子を見ながら徐々切り替えていきましょう。
術後だからと言って、急に切り替えるのは、人間に置き換えて考えれば、異国の料理をいきなり出された感覚に近いです。
人間であれば、言葉は通じますので説得ができます。
しかし、猫と飼い主の間に信頼関係はあるかもしれませんが、言葉は通じません。
術後だからといって、新しいご飯に変えてしまうと、食欲が減退していて食べない可能性もありまので注意が必要です。
食事の管理をしっかりとし、無理に与える必要はない
無理にキャットフードを与える必要はありません。
なぜならば、手術した直後は体調が戻らず食欲が落ちる可能性があるからです。
食欲が落ちているのに、食事を与えるのは、愛猫にとってストレスになります。
まずは、愛猫の体調を普段通りに戻すことを最優先にしてください。
まとめ
今回は、去勢・避妊後のキャットフードの選び方や与え方について紹介しました。
愛猫の体調を1番に考えた体調管理をしっかり行うことで、いつまでも健康で長く一緒にいられるようにケアをしてあげて下さい。